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『人妻・美穂子』の風俗嬢体験記 ~順風満帆のスタート~

美穂子

2017-03-29 20:01:13

借金返済の為に、すがる思いで風俗の世界へと足を踏み入れた私。初めての風俗体験入店も無事に終え、順風満帆のスタートとなったつもりでいました――。

皆様、こんにちは!人妻風俗嬢の美穂子です。前回、無事に体験入店を終えることができ、私は「えりな」という源氏名を店長に名付けてもらい、本格的に風俗嬢としてデビューをすることになりました。

【出勤する度に予約でいっぱいの日々】

体験入店のあとは、週に3回のペースで出勤させてもらうことになりました。夫や子供のこともあったので、土日祝はお休みにしてもらい、平日の中で調整しながらの出勤でした。店長からは平日の昼間だと、どうしても土日に比べて稼ぎは少ないですよと聞かされていたのですが、デビューしたばかりというのもあって、おかげさまで出勤する度に完売状態。正直、出勤したら帰るまで待機場には一度も戻ることなく、働き尽くめでした。それでも移動中に店長が、サンドイッチや飲み物を買ってくれていたりと、なんとか体力は持ったものの、家に帰るとぐったりで、家事どころではない感じ。それでも絶対にバレちゃいけない一心から、家では普通を装っていました。稼ぎの方はといいますと、1日平均して3~4万。店長も驚くほどの人気ぶり(?)で、一番驚いていたのは私自身でした。

「えりなさん、こんなに予約が入るのは珍しいことですよ。体の方が心配なので、無理せず、辛いときは言ってくださいね」

店長は本当に優しい方で、いつも私の心配をしてくれていて、私はそんな店長の励ましの言葉があったからこそ頑張れたのもあります。やはり褒められたり、気にしてもらうと、人ってヤル気が出ますよね。そういうのは、さすが風俗店の店長だなって感じていました。

【借金返済に余裕が出てしまい再び贅沢心が…】

入店して3週間が経った頃、気がつけば財布の中には30万という大金が入っていました。まさか、こんなに稼げるとは思ってもいなかったので、私は次第に以前の贅沢癖が蘇ってきたのです。もちろん、あの頃のような贅沢はしてはいけないと自分ではわかっていたのですが…。何せ出勤したら必ず3~4万稼げるという気持ちが心のどこかにあって、今日贅沢しても明日出勤したら、また稼げるし!という気持ちが、だんだんと強くなっていきました。子供にもお菓子をたくさん買って帰ったり、夫の帰りが遅い日は、ピザやお寿司等の出前をとったりと、たった3週間にして私はすっかり気持ちが舞い上がっていたのです。どうせ使ったって、また稼げばいい。夫にさえバレなきゃ贅沢したって構わない。それに、私が稼いだお金なんだし!借金返済に苦しんでいた頃の気持ちは、すっかり忘れていました。そんな私に気づいたのか店長が…

「えりなさん、借金返済の方は進んでいますか?お金に余裕が出来たら少しでも多く返済に充てた方がいいですよ。」と言ってくれたのです。

私は心の中で「(私が稼いだお金なんだし、いちいち店長に言われたくない…)」そう思っていました。

【入店して1ヶ月が経った頃…】

どうせ出勤したら稼げる!私が稼いだお金なんだから何に使おうといいじゃない!それよりもっと稼がせて欲しい!1ヶ月が経った頃には、新人だった気持ちもなくなり、私はベテラン風俗嬢のような気持ちになっていました。そんなある日の出勤のことでした。デビューした頃についたお客様が常連になってくれて、週に2回は通ってくれる、いわゆる「太客」になってくれたのです。私もそのお客様の前では、素の自分でいられるようになり、次第にわがままも言うようになっていました。その日は物凄く忙しい日で、その太客はラストの時間に120分の予約を入れてくれていたのです。しかし、その日は夫が早く帰ってくる日だったので、急いで帰らなければなりません。私は前の予約が押さないように、手際よく接客を続けていたのですが、そううまくは行かず、やや遅れ気味になっていたのです。次第に私も焦りを感じイライラ状態。ドライバーさんにも八つ当たりしたりと、普段の私とはまったく態度が違っていたと思います。そんな気持ちの中、120分の太客の元へ向かったのです。

【変わり果てた態度に太客に帰されてしまう】

慣れ親しんでいたという気持ちだったのか、私は太客の元へと行くと、ろくな挨拶もせずに、イライラしていた気持ちをぶつけてしまったのです。

「あのさ~、こんなギリギリに予約してこないでよ~。さっさとシャワー入ろう!」

けして私は悪気はありませんでした。慣れ親しんだという気持ちと、イライラしていた気持ちが、そのお客様にそう言ってしまったと思います。私の中では、失礼なことを言ったという気持ちもなくて。するとお客様は私に向かって、たった一言こう言ったのです…

「えりなちゃん…変わりましたね…」

私は一瞬、お客様が何を言っているのかわかりませんでした。「えっ?何?何が変わったの?」お客様は料金だけ渡してくれて「今日は帰っていいよ」っと優しく言ってくれたのです。「えっ?どうして帰されるの?」私は意味がわからないまま、お店に電話をしました。お客様に電話を代わってと店長に言われ、しばらくお客様と店長が話していると、再び店長に代わり「今日は上がって下さい。下にドライバーさんが待機していますので。」そう言われると、私は何がなんだかわからないまま、お客様にお礼を言ってホテルを出たのです。しかし、その意味はすぐにわかりました。冷静になってみて、私はお客様に対して酷い態度をとっていたのです。私はドライバーさんの車に戻ると、突然、涙が込み上げてきて大泣きしてしまったのです。そう、私はやってはいけないことをしてしまいました。これが私にとって初めての挫折の始まりだったのです。

ライタープロフィール

美穂子 現役風俗嬢

38歳、夫と子供と3人で暮らす専業主婦。 借金返済の為に始めた風俗バイトで一変…普通の主婦から、ベテラン風俗嬢へと変わっていく姿、生き様を赤裸々に語ります。 風俗嬢とは何か?私が歩んで…

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