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風俗トピックス

元風俗嬢が体験した箱ヘルの悲劇のお話

2019-06-09 13:18:56

どうも、儚です。
最近の暑さには、どんどん夏が近づいてきたな〜と感じますね。
もともと暑さには弱いタイプなので、すでに今の気温で危機感を感じています。
なぜなら私は暑いとすぐに体調不良に陥り、しかも汗かきというダブルパンチの体質なのです。
そんな私が以前、真夏にとある店舗型風俗店で働いていた時のお話を今回はしたいと思います。

【暑さに弱い風俗嬢】

私は本当に昔から暑さにだけは弱く、夏はエアコンがないと生きていけません。
当時私はデリヘルで働いており、待機所はもちろんエアコン完備。
移動に使う送迎車もクーラーがガンガンきいているし、大体はホテルでの仕事だったので部屋も空調は最高です。
しかもちょっとした空き時間に店長やドライバーがアイスを恵んでくれたりして、私にとってはまさに天国でした。

しかし以前にここでも書いたのですが、働いていたデリヘルのお客関係でとある事件が勃発。
私は逃げるようにそのデリヘル店を辞めざるを得なくなりました。
そしてその一件で、接客時にならないと相手の顔が分からないデリヘルからは少し離れ、事前に顔を確認できる箱ヘルに転職することになったのです。

【箱ヘルの悲劇】

そしてすぐに面接を受けたとあるヘルス。
店長の愛想がとてもよかったことと、待遇がよかったこと、そして自分が一度働いてみたいと思っていたコスプレ系のお店だったということで、私はそこを次の職場として即決したのです。

しかしこれが悲劇の始まりでした。
このヘルスに勤め始めてからの2か月ほどは、何も問題はなかったのですが…。
とある天気の良い日のこと。
基本的に早番出勤しかしていなかった私は、朝の天気予報が「今日は夏日になるでしょう」と告げているのを聞きつつ家を出発しました。

店に到着後、指定の部屋へ入るなりあまりの蒸し暑さに衝撃を受ける私。
しかもわりと古いビルに入っているお店だったので、どこからか漂う下水臭…。
気温が高いとなぜかこういう臭いがどこからともなくやってくるのは、古めのホテルや店舗あるあるではないですか?(笑)

部屋にはエアコンがついていたので慌ててそのスイッチをオンにしました。
すると…。

「?!?!くさっ」

部屋に漂う下水臭をも凌駕する強烈な臭いが、熱風と共にエアコンからふき出してきたのです。
慌ててフロントへコールすると、店長がやってきました。

私「店長、部屋、暑すぎるしクサいです。しかもエアコンから熱風と異臭が…」

店長「あぁ〜!ごめん言い忘れてたんだけど、この店エアコンいかれてるんだよね」

私「!?」

店長「直そう直そうと思ってるんだけど、店もほぼ年中無休だしなかなか難しくて」

…まさに絶望。
暑さに弱い私にとって、この灼熱の中で働くというのは拷問でしかありません。
しかもニオイにも敏感な私にしてみたら、この環境は人生最悪でした。
というかこの状況は私でなくとも相当キツイものだと思うのですが…。

でも仕方ありません。
アツいしクサいけどお金は稼ぎたいし、背に腹は代えられぬということで、私はその日以降晴れた日は出勤のたびにニオイと室温に耐える日々を過ごすことになったのです。

【地獄で見た悪夢】

「これはダイエットの一環だ、そして一皮むけるための試練なのだ」

そう言い聞かせながら働く私にさらなる試練が襲い掛かってくるまで、あまり時間はかかりませんでした。

外気温は30度に迫る真夏日のお昼頃。
エアコンは故障、窓なし、そして接客のたびに狭いシャワー室から部屋に充満するシャワーの蒸気により、このとき部屋の状況は地獄でしかありませんでした。

すでに朝から数人の接客を終え、次なる新規のお客様を迎える準備が整い、フロントへ準備完了のコールをする私。
するとコールに出た店長が言いました。

「儚さん、ファイト」

え?
いつもなら、「了解です」の一言で終わるはずのやり取りに付け足されたこの一言に、思わず不穏な空気を感じたのですが、その直感は大当たりだったのです。

接客前に身バレ防止のため、マジックミラーから待合室をチェックするのですが、この時私の目に飛び込んできたのは衝撃の光景でした。

平日の昼の時間帯、ガランと空いた待合室のど真ん中に、たった一人でその待合室の空間を大きく占領する男性が座っていたのです。
推定体重は100キロくらいですかね。
待合室も暑いのでしょう、首にかけたタオルでしきりに汗を拭く彼。

「終わったな」

その思いとは裏腹に私はすぐそばに立つスタッフに笑顔でこう告げていました。

「案内オッケーです」

その後の90分はまさに悪夢。
換気が追いつかず部屋に充満するシャワー室からの蒸気と、暑さのために立ち上る下水臭!
体格のいいお客様によって狭くなった部屋の中に汗かきが二人!
そして何も知らぬ体格のいい彼が「エアコンあるじゃないか」と安易にスイッチを入れたことによりふきだす熱風と異臭!

悪夢でしょうか、カオスでしょうか。
今でも、このお店の他の嬢たちはどのようにして夏を乗り切っていたのか気になって仕方がありません。
ちなみに私は、この店でひと夏を超えることは出来ませんでした(笑)。

【まとめ】

ここまで部屋の環境が悪いお店で働いたことは、後にも先にもここ以外にはありません。
面接時に確認をとらなかった私に非があるのかな、と思ったこともあります。
でも普通に考えて箱ヘルが、エアコンがほぼ機能しない状況で営業しているなんて思いませんよね…。

当時は自分が被害者だと思っていましたが、今考えるとお客さんたちも相当な被害者だったと思います。
会社の外回り中なんだとスーツを着て来店し、汗だくになって帰っていった方もいました。
ジムの帰りなんだ、と来店した方は「ジムより汗かいた」と言い残して帰っていきました。

調べてみるとこのお店、今でも元気に営業中の様子。
さすがにもう、エアコンはすべて修理されていることを願ってやみません。

では、また。

ライタープロフィール

元風俗嬢

幼い頃から今に至るまで「事実は小説より奇なり」の変態ホイホイ人間。おかげさまで普通の感覚を超越し、好奇心からデリヘル、箱ヘル、ソープランドから高級クラブ、その他諸々経験済。現在自…

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