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普段は安いラブホテルばかり利用している私ですが、過去に一度だけ大きなプールのついたホテルにデリヘル嬢を呼んだことがあります。一泊の宿泊料は普段の料金から考えると目玉が飛び出て地球を一周してきてしまうくらい高くて、清水の舞台から飛び降りる覚悟で予約したのを覚えています。
今日は、その夜の思い出についてお話したいと思います。

【こうして僕は身の丈に合わないホテルを予約した】

まず、どうしてそんな贅沢をしたか。一言で言えば「良い格好がしたかったから」です。
その日呼んだ女の子は、その子が新人として入店した時からの馴染みで、かれこれ2年程お世話になっていた嬢でした。長年お世話になっているお礼だけでは目ん玉飛び出るほどのホテルは用意できません。
実は、結婚を機に業界から足を洗うと彼女の方からこっそり教えてくれたのです。
そう聞いたら何かお祝いしたいですし、今までのお礼だって…ということで、どうしたら嬉しいかいろいろ訊いたところ、「プールがついているような高級ホテルのスイートルームで遊んでみたい！」とおねだりされました。
そんなお願いをされてしまっては応えなければ男が廃る！と、そんな甲斐性のない私ですが頑張ってしまったわけです。
せっかく高い部屋に泊まるのに女の子が居るのは１時間だけなんていうのはもったいなかったので、そのお店が用意している一番長いコースの1泊コースでお願いしました。そのコースだと12時間一緒に居られるので、夜9時にホテルの前で待ち合わせ、一晩ゆっくり楽しむことにしました。

【お膳は立てられた！】

先にチェックインを済ませ、部屋に入ると何とも豪奢な部屋です。これからパーティーですと言われても納得してしまいそうなほど広い部屋。天井も高く、広いバルコニーには彼女のご希望だったプールとジャグジーがありました。この時点で私の心臓は (期待と金銭的現実に)バクバクです。
女の子が来る時間にはディナーサービスは終わってしまっているので、緊張しながらもルームサービスでどんなものが頼めるか、何時まで利用できるかを確認。女の子が来た時にちょっとお酒があるとおしゃれかなと思ったので、シャンパンとおつまみになりそうなオードブルをいくつか頼みました。
9時前にホテルの前に出てみると、彼女はまだ到着していない様子。時計を確認しながら待っていると後ろから目隠しをされ、可愛い声で「だ～れだ」と……！ そんな可愛いことをしてもらったのは2年間の付き合いの中で初めてでした(感涙) とても嬉しくて更に心臓が(ドキドキしすぎて)苦しくなりましたが必死に平静を装いましたよ。男ですから。でも彼女の方が楽しみにしてくれていたらしく、頬を赤くしていつもよりもテンションが高いように感じてそれもとても嬉しかったです。もうこの時点で「このホテルを予約して良かった…！」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。

【ビキニとプールと、彼女の言葉。】

エスコートして部屋に入ると、目の前に広がる風景に彼女の興奮もMAX。用意しておいてもらったシャンパンで乾杯した後、彼女が「ちょっと待ってて」とバスルームへ。出てきた時にはなんとも可愛くセクシーな水着姿！お世話になったＦカップおっぱいを包むビキニが眩しいです。自分も水着を持ってくるべきだった、と反省していると、「二人きりだからいいじゃない」と笑って言ってくれたので、全裸でプールへ飛び込んでいきました。
それからのんびり二人でジャグジーに入ったり、お風呂で体を洗いあったりしながらいろんな話をし、もちろんエッチなサービスも堪能しました。
さてそろそろ寝ようか、という時になって彼女が急に神妙な顔をし始めました。「辞める私にここまでしてくれるお客さんはそうはいない。本当にいいお客さんと巡り合えてよかった。これからお店に残る子や新しく入る子のことも、よろしくお願いします。」そんなことを言って、私に頭を下げるんです。普段は安ラブホしか利用できないような私です。そんな大していいお客さんでもないよ、と笑うと、「私には最高のお客さんでしたよ」と飛び切りの笑顔を返してくれました。それから二人でくっついて眠って、朝はホテルのモーニングを二人で食べてさよならしました。

【いつかまた…】

それ以降、何人かの女の子が辞める場面にも遭遇してきましたが、さすがにそこまでしてあげようと思ったのは後にも先にも彼女だけでした。というより、見栄を張りすぎてその後の生活に差支えたので反省しただけなんですけどね(笑)
だけど本物の恋人になったような気分で、なんだかものすごく満たされました。
またいつか、彼女以上に入れ込める女の子と出会ったらあのホテルに行こうかな、とそんなことを思うのでした。