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記事タイトル:元風俗嬢の差し入れ珍百景~本当にあった仰天話その2~

ライター:   閲覧数:3241

2019-11-14 15:17:56

どうも、儚です。
私は過去にいろいろな業態の風俗店で働いてきたのですが、以前「元風俗嬢の差し入れ珍百景」という記事を書きました。

風俗で働いていた時代、驚くような差し入れをもらうことが多くあった私の体験談を短編でいくつかまとめたものだったのですが…。
今回はその、パート2ということで書いていきたいと思います。

では、スタート。

【謎の差し入れの目的】

今回最初にお届けするのは、私が箱ヘルで働いていた時のお客様のエピソード。
当時私は一人暮らしをしていたのですが、風俗に来るお客さんに「自分は一人暮らしです」とは言っていませんでした。

ある程度年齢が行ったときには、一人暮らしであることは普通に明かしていたのですが、まだ親元で暮らしているというのが通用しそうな年齢の頃は「ワケありで実家に住みながら風俗嬢をしている」という設定にしていたのです。
本当は19歳で家は出ていたのですが(笑)

なにかと、実家暮らしという設定は便利でした。
しかしある日のこと、もう何回通ってくれたかわからないような本指名の常連客にくどくどと「実家をそろそろ出たほうがいいんじゃないか」などと余計なお世話の説教をされたことがありました。

その時私はなんだか面倒くさくなり、「ん〜まあ、実は近々始める予定では…いますけど」なんて、その場を逃げ切るためだけに流れで言ってしまったのです。
するとそのお客さんは、お店に来るたび「いつから一人暮らしするの」「どこで一人暮らしするの」「何LDKなの」と、一気にキモ客へと変貌!

くだらない嘘のために一人の普通客をキモ客へと進化させてしまったのは私…。
もうこうなったら嘘を塗り固めるしかない…と、ひたすらかわし、ごまかしていきました。
すると1か月後には「私は数週間後に引っ越して一人暮らしを新しく始める」という展開に。

もう一人暮らしをして何年もたっているというのに、一人暮らし初心者を演じなければならない…という非常に疲れる上にくだらない展開になってしまいました。

するとその次の来店から、普通客→キモ客と化してしまったその男性、おかしな行動に出始めたのです。
それが、「なにかと生活用品を買って持ってくる」という謎の差し入れ。

カップや茶碗、タオルなどなど、引っ越し祝い、と称して様々なものを私にプレゼントしてくるのです。
しかし私は気づいていました。
すべてがペアや2つセットのもの、しかもピンクと青、ということに…。

そして私が、設定上の引越しを終えた翌出勤日、彼は私に500円玉を手渡してこういいました。

「これで、合鍵つくるの足りるよね?」

…私が彼をNGにし、そして地域ごと店替えするまでに時間はかかりませんでした。
普通の皮をかぶっていた人でも、こちらが対応を間違えると大変なことになりかねない、と実感した体験でした。

【わけのわからない差し入れ】

これも、私が箱ヘルで働いていた時のお客さんのお話。
このお客さんは非常に無口で、いつも何を考えているのかわからない謎の人でした。
ほんとうに無口で、「うん」というワード以外を引き出すのに相当時間がかかったのですが、なぜかいつも私を指名で来てくれていました。

本指名になって、もう何か月もたったある日のこと。
そのお客さんが突然、入室早々ポケットから何かを取り出して私に手渡してきたのです。

「??」

渡されたものを、手を開いて確認すると…それは、ベビーチーズがひとつ。
そしてなぜか彼はとても照れたようなしぐさをして、もじもじしています。
訳が分からずぽかんと彼を見つめていると、ぼそぼそとこう言いました。

「差し入れ…」

ま、まじか。
かなりの時間握りしめていたであろうベビーチーズはすでに柔らかくなって変形しており、すでにひと肌くらいのあたたかさまで感じます。
これは…申し訳ないけれど食べられない…。

とっさに私は「ありがとう!夜にビール飲むときのおつまみにするね!」とごまかしたのですが、これがまた良くなかったのです。

次の来店から彼は、毎回手にしっかりと握りしめたベビーチーズを持ってくるようになってしまいました…。
毎回冷蔵庫にしまっていましたが、最後まで食べる気にはなれず。
悪い人ではないだけに本当に申し訳ない気持ちになりました。

なぜ彼が毎回あのような形で差し入れを持ってきたのかは全く分かりませんが、とにかく言えるのは「その場限りの言葉でもノリだけでかわしてはいけない」というのが身に染みたということです。

【妄想が暴走した差し入れ】

今回最後にお届けするのは、小タイトル通りの「妄想が暴走した客による差し入れ」です。
これはデリヘル嬢時代に起きたエピソードなのですが…。

この差し入れを渡してきたのは、ネット指名で私を呼んだ30代くらいの男性。
初対面からかなりキャラは強めで「いつも写メ日記を見て妄想してた」だの「清純派とか書いてるけど本当はドエロに違いない」とかしょっぱなからキツイ発言をされて私は早々に萎えきっていました。

しかしここにきて、私をさらに萎えさせる出来事が!!

「これ…差し入れなんだけど使ってくれる?」

そう言って彼が私に差し出してきたのは、なにやらピンクのかわいらしい入れ物に入った香水のようなものでした。

「君に似合いそうだと思って…つけてみてよ」

少し考えた私でしたが、時間的にもこの接客が最後。
もし次があるなら丁重にお断りしようと思ったのですが、この男性のキャラ的にも次の接客がないならおとなしくつけたほうが面倒なことにはならないな、と判断。

そして私がその香水を少しだけ手首につけた瞬間、彼は言ったのです。

「その香水…エロエロになっちゃう催淫効果のある香りなんだよおお」

萎えた気持ちがそれを通り越して無になり、私は完全にスイッチOFFのマグロと化しました。
彼にしてみたら私は最悪のハズレ嬢だと感じたことでしょう。
しかし当時、まだまだ若かった私はそういった行動に合わせるだけのキャパシティも適応能力も持ち合わせていなかったのでした。

【まとめ】

今回は、差し入れシリーズの第2弾としてお送りしました。
もはや差し入れと言って良いのかわからない内容のものも混ざってしまいましたが…。
前回が比較的平和なエピソード多めだったので、今回はちょっとハード物をいれてみました。

また思い出したら差し入れ系の話は書いていきたいと思います!
では、また。

ライタープロフィール

儚

元風俗嬢

幼い頃から今に至るまで「事実は小説より奇なり」の変態ホイホイ人間。おかげさまで普通の感覚を超越し、好奇心からデリヘル、箱ヘル、ソープランドから高級クラブ、その他諸々経験済。現在自…

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