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記事タイトル:嘘?本当?デリヘル嬢時代に出会った絶倫客のお話

ライター:   閲覧数:11253

2019-06-29 11:04:07

どうも、儚です。
今回は私がデリヘル嬢として働いていた時に出会ったお客様についてのエピソードをお話したいと思います。
風俗嬢として働いてきた長い期間の中でもデリヘル嬢歴はなかなか長い方だったのですが、今回お話しするお客様のような人に遭遇したのはこの時だけでした…。

【ある店舗の初出勤日】

これは私がしばらく働いていたデリヘル店を辞め、別のお店に勤めることになったばかりの頃のお話です。
すでにデリヘル嬢として接客やサービスに関しては、問題なく対応できるようになっていました。

しかしまだ私が若かったということ、そして容姿の系統的に「清楚系新人」として店が売り出す方針をとったため、結局スタートは「ウブで経験が少ない」という設定で働き始めることになってしまいました…。
いろんな技術を備えているにもかかわらず、あえてすべてを下手くそに慣れてない風に演じるのは相当疲れますしこちらの方が難しいのです、女優ではないので…(笑)。

しかしせっかく力を入れて売り出してくれるということで私はその設定で頑張ることに。
そのお店では新人、という意味の初心者マークのついた私の写真がネットに掲載されました。簡単なプロフィールも添えられています。
問題なのはその中の、当時のそのお店の店長が書いた私の在籍情報のコメント…。

「お待たせいたしました!期待の清楚系新人!まだまだ経験の少ない恥ずかしがりな彼女をあなた色に染めてみませんか?エッチに関して知らないことが多すぎるこの子に、あんなことやこんなことを教えてあげちゃってください!うんぬんかんぬん…」

読んでいて「嘘しかねえ」と思いましたが風俗店の宣伝なんてこんなもんです。
そして初出勤の日、待機のマンションに到着早々スタッフが来て言いました。

「儚さん、新規ネット指名です!」

【苦手なタイプの…】

風俗を利用する客の中には、一定数で新人が大好きという人が存在します。
いつも利用する店に新人が入ると、とりあえず指名してみるというパターン。リピーターになるかどうかは可能性として半々ですが、「新人風俗嬢が好き」というのは癖のようなものなので、私はそういったタイプの人は少し苦手でした。
送りのドライバーの話を聞くと、今回私を指名した人もそういったタイプのよう。
とりあえず新人となると一通り指名するとのことで、すでに私は車内で「ある程度は癖のある人物だろう」という覚悟は決めていました。
そして到着したのは、市内繁華街にあるわりとハイグレードなラブホテル。
指定された部屋は最上階の、最も料金のお高い部屋だったことを覚えています。

迎えた初対面、ドアを開けるとそこに立っていたのはバスローブ姿のとても小柄な男性。
髪の毛は真っ黒なのに顔を見るとそこそこ年齢はいっているように見え、しかし口を開いたときに見える歯はこれまた純白、でも歩き方はわりとおじいさんのような…もう、第一印象を一言で言うなら「謎」でした。

中へと案内されるとまずはテーブルに座らされ、トークタイム。

客「新人さんなんだね、よろしくねえ。シャンパン飲む?」
私「はい、今日が初出勤で、初めてのお客さんなんですう。お水をいただきます〜」

私はお酒は大好きですし強いほうなのですが、風俗客と飲酒というのは危険行為なので基本お断りします。

客「プロフィールは本当なの?おじさん、テクニシャンだからいろんなこと教えてあげちゃうよ〜。シャンパン飲む?」
私「知らないことばかりなので、いろんなことたくさん教えてください♪お水かお茶で…(しつこいなコイツ)」

その後も異常にしつこくシャンパンを勧められ、私はこの客を「リピートされなくていい人」という脳内フォルダに仕分けし、一緒にシャワーを浴びていざベッドへ。
そこでさらに私はこの客を「こちらからNG客」フォルダに分類することになります。

客「僕、実は結構お金持っててさ。週に一回、デリヘルデ―を作ってるんだ。丸一日、朝から晩までずっといろんなお店の女の子に来てもらってエッチ三昧だよ」
私「体力すごいですね(棒読み)」
客「それでね、みんなにお願いしてるんだけど、八千円あげるから入れさせてくれないかな?もちろんお店に内緒だよ、すごい気持ち良くしてあげるから…」
私「!?」

はい、出ました!新人好きの中に割と多いんですよね、本強する客…。
本当の新人の中には押しに弱く、「みんなやってるよ」「常識だよ」なんて口車に乗せられてしまう子もいるようです。でも、デリヘルで本番は当然ながら違反行為です。

酒をしつこく勧めたのも、こういう展開に乗せやすくするためか…。というか八千円ってなんだ!?どこから出た数字?本番があり得ないのは前提としても、自分が金持ちだって自慢するにしては安くない?
そして普通に考えて、一日デリヘル三昧とか体力的にも不可能だよね…?

言いたいことは多々ありましたがすべてを飲み込み、本当の新人ではない私は過去に培った本強回避の技術を発揮し、基本のデリヘルサービスのみ行い、タイマーが鳴るのを待ったのです。

【なにが本当で何が嘘?】

90分コースの中でもわりと展開がはやかったため、サービスが一通り終わったところでの残り時間はまだ20分ほどありました。
どうやってこの時間をつぶそうか、と考えていたところ、時計を確認した客が突然慌てたように立ち上がり、テーブルの上に置いてあったメモを見て言いました。

客「ごめん儚ちゃん!時間間違えてた!次が来ちゃうからもう着替えて出ていいから!」
私「え??」

なんだかよくわかりませんが、料金は前金でいただいていますし、お客さんの都合で時間短縮というのは仕方のないこと。むしろ私からしたらラッキーなので、急いで着替えます。
そしてせかされつつ荷物をまとめているときに、先ほどその客が確認していたメモをこっそり見てみると…

9:00〜お店…○○ 指名…儚
10:15〜お店…△△ 指名…▲▲
12:00〜お店…□□ 指名…■■
14:00〜お店…×× 指名…**

そのメモにはなんと、このような感じでデリヘルの店名と女の子の名前が羅列された夜の時間帯までのタイムテーブルが書かれていたのです!
急いで部屋を出た私は、ドアの前に立っていた、大きなバッグを持ったデリヘル嬢らしき女の子と正面衝突しそうになりました。
おそらく△△という店の、▲▲さんという女の子だったのではないでしょうか。
なんとまさかの、デリヘルデーのお話は事実だったようです…。

【まとめ】

とにかくこの時私が受けた衝撃というのは、「朝から晩までデリヘル三昧なんて人間が本当にいるのか」というもの。お金的な面での驚きもありますが、なにより体力的な面を考えると本当に驚きです…。
ざっと見た感じでは、大体90〜120分単位で朝の9時から日付が変わる直前くらいまでのタイムテーブルが書いてありました。

そして本番を交渉してきたときに「みんなにお願いしてるんだけど」と言っていたのも印象的です。本当にみんなに本番をお願いしたとして、もし大部分がOKしたとしたら、彼は一日何人と本番することになるのでしょうか?
本番をしなかったにしても、その一日だけで彼はいったい何回絶頂を迎えたのか…。
様々な部分がちぐはぐな方だったので実年齢はわかりませんが、そんな絶倫な男性がこの世に存在しているとは。本当の意味で逝ってしまわないか心配です。

結局その後彼と会うことはありませんでしたが、いろんな謎を私の中に残したとても印象的なお客でした。
最後に、新人風俗嬢のみなさん、「新人好き」のお客の中には経験が浅いことを逆手にとっておかしな要求をしてくる人も多いので気を付けてください!
では、また。

ライタープロフィール

儚

元風俗嬢

幼い頃から今に至るまで「事実は小説より奇なり」の変態ホイホイ人間。おかげさまで普通の感覚を超越し、好奇心からデリヘル、箱ヘル、ソープランドから高級クラブ、その他諸々経験済。現在自…

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