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記事タイトル:風俗嬢のスカッと話!予期せず垣間見たお客様の私生活

ライター:   閲覧数:3455

2019-03-19 13:11:46

どうも、儚です。
デリヘル、箱ヘル、ソープランド、その他さまざまな風俗ジャンルで数年にわたり働いてきた中で体験したエピソードを気ままに執筆させていただいております。
たまにお役立ち記事も書くことがあるのですが、メインは接客エピソード。珍客やちょっと怖い体験談など、当時の日記を読み返し回想しつつ書いています。
今回はその日記の中で発見した、「ざまみろ」という当時の私の暴言メモから思い出したエピソードをひとつ、お送りしたいと思います。

【当時の私はソープ嬢】

この日記の一言を書いた時期、私はとあるソープランドで働いていました。
お店のある場所はその地域の風俗激戦区。しかし中でも莫大な広告を打っていたということ、そして面接が厳しいことで有名だったこちらのお店はわりと人気店。
当時入店して間もない、在籍写真すら掲載される前の私でも新規フリーで回せるくらいの集客がありました。
初対面のお客様がどのような人なのか見抜き、60分前後という短い時間の中でどれだけ自分をアピールして次回につなげていくか…という戦術メモなど、かなり頑張っている様子が当時の日記からは読み取れます。しかしそんな意識高い系の文章が並ぶ中突然現れた「ざまみろ」という一言の暴言。
この時、私の身に何が起こっていたのか?前後の内容からこの時の記憶が鮮明に蘇りました。

【プレイ時間は自由時間】

新規フリーをたくさん回してもらい、忙しい毎日を過ごしていた私。しかし入店から数週間、私が精神的に疲弊する事件が起こります。
ヘルスであってもソープランドであっても、決められたコースの時間内はルールの中であれば個室内での過ごし方は基本的に自由。ルール違反やキャストが嫌がるような内容でなければ時間の使い方は自由です。型通りプレイを楽しむもよし、たくさん話がしたいという人は時間たっぷり話してもよし。
そして…どんなキャラクターでいようが基本的にはよし、です。自分を解放する場所なのですから、普段外では見せられないような姿を少しくらいさらけ出したっていいんです。
ただしそのやり方によっては、お客様側が予想外に痛い目をみてしまうこともあるんですね。
この時私は少々変わった角度からお客様の本性を垣間見てしまい、その男性はおそらく相当恥ずかしかったと思いますが、それが私の「ざまみろ」の一言につながります。

【とある金曜日の夜の新規】

それは、俗に「華金」、繁華街がひときわ賑わう金曜日の夜の出来事。私は基本的に、風俗嬢時代は昼間のみのシフトで出勤するスタイルで働いていました。しかしこの日、私の働くソープランドは、華金であるにも関わらず昼も夜も人が足りないという非常事態に襲われていました。季節の変わり目で風邪が流行っていたせいか、体調不良による当欠嬢が多発した模様。身体の丈夫な私は昼間のシフトをこなし、

「さあ華金だ、飲みに出よう」

などと最後の接客が終わった部屋に残り、ちんたらと髪の毛にアイロンをかけつつ鼻歌を歌っていました。すると突然のノック。そして入ってきた店長による泣き落とし…。
そう、さっさと店を出ればよかったのにダラダラしていた私は捕まってしまい、まんまとその日の夜のシフトにも数時間出勤することになってしまったのでした。
当時のお店で夕方以降に接客するのは初めてだったのですが、別日に振替で休みをもらった私はなんとか残り数時間頑張る決意をして再度服を着替えます。そして夜の部開始。2人程度の接客を終え、時刻は19時半を回るころでした。店長と約束した時間までを計算すると、これが最後の接客です。そこに新規で現れた男性は、なんとも上から目線でナルシスト。典型的な、嫌われタイプのお客様でした。入室直後から、

「なんでこんな仕事してるの?」
「プライド傷つかない?」
「将来どうするつもり?」
「俺は仕事も完璧、家庭でも頼られる」

…などなど、風俗嬢に嫌われるタイプランキングを一人で制覇しようとしているかのような言動です。普段ならば右から左へ受け流せるような口撃でしたが、長時間勤務による疲れにより私のストレスはあっという間に限界値を超えようとしていました。そしてそんな罵声を浴びせながらその男性、やることはやるつもりらしく、一人勝手に全裸になりました。
当たり前だけど、こんな嫌な相手でも接客しなければならないのか…悔し涙がこぼれそうになりながらも、私も服を脱ごうとしたその時。

〜〜♪〜〜〜〜♪♪

部屋に鳴り響く着信音。
私は必ず仕事中、ケータイの電源はオフにしています。ということはこれ、目の前の全裸男の着信音。一瞬の動きの停止ののち、お客様はあわてて自身が脱いだばかりの背広のポケットへ手を伸ばし、ケータイを取り出しました。

【納得しつつもスカッと!】

ケータイの画面を見た瞬間、固まるお客様。数秒考えたのち、結局そのまま電話に出ることにしたようでした。そして直後から、

「大変申し訳ありません…はい…はい…わたくしのミスです…」

電話の向こうは男性のようでしたが、何を話しているのかまでは聞きとれません。しかしなにやら平謝り、電話であるにもかかわらず全裸で頭を下げています。部分的に聞いた感じだとどうやら仕事上でなにかやらかしてしまった模様。
そして5分ほどぺこぺこした後、静かに電話を耳から離した瞬間でした。再び鳴りはじめる電話。画面を確認、即座に応答する彼。

「もしもし、あ、いや、ごめんなさい。今日は飲み会でさ!!今飲んでるのよ、もう少し遅くなるから!え、あ、今ちょっと本格的なバーにいるから…静かなんだよ…すみません」

会話から察するに電話の向こうは奥様ですね。全裸でソープランドの部屋にいるというのに、本格的なバーにいるとはこれいかに。
ここまで来るとさっきまでの私への態度にも合点がいきました。そう、このお客様は会社でも家庭でも苦労しているのでしょう。普段自分が優位に立つことがなかなかないので、そのストレスを風俗嬢にぶつけたかったに違いありません。
電話を切った後の彼のしょぼくれ具合は若干かわいそうになってしまったほどです。その後結局時間が足りなくなり、サービスも中途半端なまま彼は帰路へつきました。

【私の願い】

さて、最後にはなんだかかわいそうな状況になってしまったこちらのお客様。気の毒にも感じるのですが、やはり入室直後からの私への態度は今思い出してもカチンときます。
実際風俗を利用する男性の中には、そこで働く風俗嬢を見下していたり、日頃のストレスを発散するためなのか悪びれることもなくマウンティングしてきたり、といったお客様もいらっしゃいます。
しかし風俗嬢だって人間ですよ。いろんな思いや事情があって働いているんです。高額なお金を払うからと言って何をしても、何を言ってもいいということはありません。
今回はたまたまタイミングよくかかってきた電話によって私がスカッとして終わるお話でしたが、実際問題そううまく行くことのほうが少ないです。
風俗を利用してくれる男性のみなさんのおかげでこの業界が成り立っているという点は感謝していますが、働く女の子に対する態度に関しては一度考えてほしいな、と思います。気を使う必要もありませんがせめて、人と人との関係だと思って接してほしいというのが私の願いですね。
では、また。

ライタープロフィール

儚

元風俗嬢

幼い頃から今に至るまで「事実は小説より奇なり」の変態ホイホイ人間。おかげさまで普通の感覚を超越し、好奇心からデリヘル、箱ヘル、ソープランドから高級クラブ、その他諸々経験済。現在自…

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