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記事タイトル:風俗スタッフで頑張れば月100万円稼げるって本当ですか?

ライター:小野妹子   閲覧数:3887

2018-10-09 13:30:03

皆さんは風俗店の男性スタッフの募集の内容を見たことはあるでしょうか。
ドライバーやデザイナー、運営スタッフなど様々な業種が目を惹きますが、一番気になるのは「幹部候補」と書かれた募集事項。
大抵の場合、給与は50万~100万位で記載されています。
実際にそんなに貰えるなら、ぜひともやってみたいですよね。

今回はそんな「幹部候補」のお給料についての真実を解説したいと思います。

【男性求人なんて嘘しかない!】

まず最初に「月給で100万円」が可能かどうか結論から言えば、無理です。
スタッフとしてどれだけ頑張ったとしても、月に100万円を得るなんて夢のまた夢。
店長クラスに昇進したとしてもスタッフと数万円ほどの差でしょう。

またスタッフから入って幹部に昇進できる人間なんて1%未満です。
それにはある大きな理由があります。

・幹部になるためにはお店の売上を伸ばす必要がある

これだけ聞くと「売上伸ばすだけならできそう!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、事はそう簡単ではありません。
風俗店では店長クラスになっても、お店のお金を自由に使って宣伝等はできませんし、斬新な切り口のイベントなどは全て却下されます。
決められた枠組みの中で、決められたこと以外を無断でやってしまうと処罰の対象になるのです。

売上を伸ばす為に新しいことに挑戦したくても、それを上からの力で押さえつけらえる為、なかなか前に進めずに鳴かず飛ばずの状態が続いてしまいます。
そんな状況で幹部昇進なんてまず無理です。
そして多くのスタッフが幹部になれないまま、この雇われ店長という役職までで止まってしまいます。

・雇われ店長から昇格したとしても月100万は無い

上記の状態をなんとか打破して幹部の役職に就いたとしても、
月100万円なんてのは夢物語です。
大手の風俗グループでも40万~50万円位が相場になっています。
雇われている身で月100万円をお給料として貰えるなんてことはまずありえないのです。

この様に実際に男性の風俗求人に書いてある待遇を施してくれるお店なんてほとんどないのが現実です。
基本的に男性求人には嘘の情報がたっぷりと盛り込まれているということを理解しておきましょう。

【嘘と言われては困るので一応言い訳は用意してる】

しかしながら面接に来た人間に
「求人情報には嘘しか書いてないじゃないか!」
なんてことを言われて労基にでも駆け込まれたらお店側も困ります。
そのためにいくつかの言い訳や条件を準備していることが多いです。

①求人に書いてあった給与になるには売上を伸ばす必要がある

上記で触れたのと同じ内容で、お店の売り上げを伸ばすことが出来れば給料が上がるという条件です。
指定された目標額にまで売上が伸びれば、どんどん昇給すると教え込まれます。

しかし先ほども述べた通り一人のスタッフや一人の店長ができる経営改革などには限界があり、その目標が達成されるのは運でお客様を引き寄せる他ありません。
達成できるか出来ないかはその人の実力というよりも、運やタイミング任せになってしまうのです。

②スカウトバックも含めている

風俗業界では女の子をお店に紹介すると、その子が稼いだ金額の10~20%をお店から支払ってもらえるスカウトバックという制度があります。
このスカウトバックの制度はスカウトマンのものだけではなく、お店で働いている従業員にもその制度を使う権利があります。
自分が働いている店に女の子を入れることでスカウトバックを得られるのです。

この制度があること理由に、求人に書いてある給料はこのスカウトバックを含めたものだ、という言い訳をするお店もあります。
つまり基本給は20万で「後の80万は女の子を入れたスカウトバックで稼ぎなさい」というなんとも無茶苦茶な言い分なのです。

【風俗業界は一攫千金なんて狙えません】

男性求人に書いてあることは基本的に嘘だと考えれば分かることですが、風俗業界は決して成り上がりで一攫千金を狙える様な所ではありません。
風俗の業界自体が慢性的な人手不足である為、聞こえの良い言葉を並べているだけなのです。
実際に風俗業界に飛び込んでくる人間と言うのは
「どこの会社にも属せないはみ出し者」と「成り上がりで一攫千金を狙うやる気マンマンの人」のどちらかに分かれます。
そして一攫千金を狙う人の多くは途中で気付きます『絶対に無理だ』と。

慢性的な人手不足というのは、それだけ辞める人間が多い業界だということです。
「どこの会社にも属せなかったはみ出し者」の割合が高く、そうした人たちのほとんどは責任感が欠如しています。
平気で遅刻したり、連絡もなしに休んだりを繰り返し、挙句の果てにそのまま連絡もなしに辞めるのが当たり前。

そんな人間をいくら集めたところで、売上を伸ばせる店舗を作り上げることが出来るはずもありません。
こうした理由から、風俗業界に飛び込んで一攫千金を狙うというのは、無謀であると言えるでしょう。

【まとめ】

今回は風俗スタッフが100万円稼げるまで成り上がれるか、について解説致しました。
実際にそこまでの月収を稼ぐには、スタッフとしての給与だけでなく、スカウトバックなどの副収入を得ることに力を注いだ方が確実です。
風俗業界に興味のある男性の方は、業界に飛び込む前に今一度、考えを振り返るべきだと強く願います。

ライタープロフィール

小野妹子

小野妹子 業界関係者

元風俗店経営者 19歳から風俗業界へ飛び込み、20歳で店舗責任者へ就任 以降エリアマネージャー等に昇格後、諸事情により退職 その後別グループにてフランチャイズで店舗展開し、経営を安定させ…

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