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記事タイトル:源氏名のあれこれ、元風俗嬢が語ります

ライター:   閲覧数:7790

2019-03-23 11:06:03

どうも、儚です。
いつもは私の風俗嬢時代に体験したエピソードをちまちま書いておりますが、今回は少しだけ、お仕事関係で役立つ(かもしれない)内容を書いていきたいと思います。
今風俗嬢として働いている方、また今後その世界で働くことを想定している方はぜひ読んでみてください。

【源氏名とは】

この言葉については皆さんご存知のことと思います。風俗嬢だけに限らず、各種キャバクラやスナックなどのお水系職業の方などが高確率で使用している「本名以外の名前」、それが源氏名。簡単に言ってしまえば偽名です。
そもそもの始まりは、かの有名な源氏物語の題目にちなみ、女官や女中につけられた呼び名だったそう。その後時代を経て、この呼び名は芸者や遊女の中で使われるようになり、現代の形になっていったという歴史があるのだとか。
源氏名というものが生まれたばかりの頃は、職業や立場に応じて文字数や使用する字の指定があったりした、なんて話もあるようですが現代においては完全に自由。
お店の決まりにもよるかもしれませんが、私たちは働くにあたって基本的に自分の望む源氏名を選択することができます。

【風俗嬢の源氏名事情】

自分の名前を自分で決めることができる、というのはなかなか普通では体験できないことであり、意外と楽しいものです。私の場合は基本的に、働く店を変えることがあってもそこに同じ名前のキャストがいたり、店で源氏名のコンセプトが決められたりしていない限りは同一の名前を使い続けていました。
理由としては、当時の源氏名をとても気に入っていたということがひとつ。そして、お店を変わった時にそれを知らせることができなかったお客様であっても、人によっては源氏名をキーワードにわざわざ調べて特定、移籍先で再び指名してくれるというパターンがあったということがひとつでした。
しかしもちろん、お店を変わるたびに名前を変える人もいます。心機一転したいという場合はお店を変えると同時に名前も変える方が効果的ですからね。事情によって在籍の途中で源氏名だけ変更する、なんて人もいます。

【源氏名の決め方】

源氏名をどのようにして決めるのか?その方法はいろいろあります。私の場合は、単に響きが好きだったということ。そして事前の下調べで、働く店舗に使いたい源氏名の女性が在籍していないと確認できたこと。そして、少し個性的な名前のためお客様の印象に残りやすいと思ったこと、以上3点が決め手でした。
このように自分で考えて源氏名を決める人もいますが、中にはそれが面倒だと感じてしまう人もいるでしょう。そんな人は、お店のスタッフに相談するといくつか候補をあげてくれますし、頼めばイメージに合った名前を提案してくれます。
しかし本音を言えば私はこの方法はおすすめできません。一度スタッフと源氏名について雑談した際、

「もういちいち考えるの面倒だからさ、決めてくださいって言われたら直近で辞めた嬢の本名にしてるよ」

と言い放たれたことがあるからです。うまく言い表すのは難しいですが、そんなのって少し嫌だと思いませんか…。このスタッフにデリカシーがないだけだと思うので、ちゃんと考えて決めてくれるお店もあるでしょう。しかしやはり、源氏名に関しては自分で決めたほうが良いと、私は思っています。その理由については次項で書いていきますね。

【源氏名が売り上げに響く!?】

そう。私は個人的な見解として、「源氏名は売り上げに多少なりとも関係してくる」と思っています。源氏名と言えば、個人事業主である私たちにとっての看板であると言っても過言ではありません。そんな大切なものを適当に決めてしまっては、まず「稼ごう!」という意気込みとしてはいかがなものでしょうか?
源氏名は、在籍写真と共に一番初めにお客様に入る大切な情報のひとつ。まだ一度も出会ったことの無いキャストについて、お客様はその名前と在籍写真、プロフィールを総合していろいろとイメージすると思います。
そのことを仮定すると、第一印象でどのようなイメージをお客様に持ってほしいのか、という自分の思いも源氏名に込めることができると言えるでしょう。
源氏名とは、こんな女の子なら指名してみたい、と会う前から思わせるような印象操作を担う役割の一端を背負っていると思うのです。

・周囲となるべくかぶらない響き、漢字であること

・自分がお客様に抱いてほしいイメージを盛り込むこと

・覚えやすい、もしくは印象に残る名前であること

・接客の際にお客様側が呼びやすい名前であること

ざっと挙げましたがこれらが、私が源氏名において大切だと考えている要素です。独断と偏見は含まれていますが、実際私はこの4つを満たすと思う名前を自分で考え源氏名に設定し、長い間頑張ってきました。風俗激戦区のなかでも様々なランキングでNO.1になったことも多々あります。人に適当につけられた名前よりも思い入れができますし、仕事とプライベートの切り替えをうまくするためのスイッチとしても役立ってくれました。
長くなりましたが、風俗嬢にとっての源氏名とはプライバシーを守るためのもの、という役割はもちろんありますがそれだけではないと思います。自分が気に入る名前であるということは大前提だとは思いますが、もし今後風俗嬢として源氏名を考える機会があれば先ほどあげた要素を参考にしてみても良いと思いますよ。では、また。

ライタープロフィール

儚

元風俗嬢

幼い頃から今に至るまで「事実は小説より奇なり」の変態ホイホイ人間。おかげさまで普通の感覚を超越し、好奇心からデリヘル、箱ヘル、ソープランドから高級クラブ、その他諸々経験済。現在自…

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