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記事タイトル:立川ラブホテル男女殺傷事件…生き抜いたとある元風俗嬢の話

ライター:野田 珠輝   閲覧数:2513

2021-06-18 15:34:53

悲しく、やるせないニュースが耳に飛び込んできました。
風俗嬢にとっては他人事ではないと思った方も多いのではないでしょうか。
もし命が助かったとしてもトラウマで普通の生活を送れるだろうか…。
その悲惨さに目を覆いたくなってしまいます。
被害者の方は亡くなってしまいましたし、事細かな詳細が公表されることはないかもしれません。
風俗という仕事はまだまだ偏見に満ちていますが、それが殺される理由になってはいけないことです。
この事件について、私の個人的な意見を備忘録としてもまとめてみたいと思います。

【派遣型風俗店で働く場合の一番のリスク!?】

現在は今回の事件のような派遣型風俗店が主流となっており、ホテルや自宅でプレイをすることがほとんどです。

ソープや箱ヘルなどの店舗型であれば、すぐ近くにスタッフさんがいます。
いきなり切りつけられるような場合は対処のしようがないかもしれませんが、隣の部屋にも女の子やお客様がいることもあり、一定の抑止力にはなるでしょう。

今回の事件の場合、少年は無理心中の様子を撮影したいと言ったが断られて揉めたと供述しています。

私が初めて働いた派遣型のお店では、ドライバーがお客様と会って金銭の授受をしてからの対面でした。
そうすることで『自分はあくまで風俗店を利用して女の子と会っているんだ』と再認識させ、ストーカー化や暴走を抑止する材料になっていたのでしょう。
お客様からすれば恋人気分を味わいたいのに、まず店の人と会うのか…と萎えてしまうかもしれません。
しかしこのひと手間は重要だと考えます。

この時に本番行為や女の子の嫌がることの禁止等を誓約書にし、一筆書いていただくこともひとつの手でしょう。
未だに「風俗は暴力団とのつながりが…」と思っている男性も多いそうですから「怖いお兄さんが来るかも」と勝手に思ってくれるかもしれません。

【まずはお店と女の子双方でリスクマネジメント】

実際にお客様と二人きりで向き合うのは私たちです。
どの地域でもどんな時間帯でも、店舗型で働くことを認めてほしいと言ったところで、法律はすぐには変わりません。

では私たちにいったい何ができるのか。
まずトラブルに巻き込まれた場合にどう動くか、お店のスタッフさんと共有をしましょう。

「困ったら電話して」と言われる程度で、実際に何かが起こってしまった場合どうしたらいいか決まりごとがないお店も多いかもしれません。
皮肉なことですが、この事件をきっかけに様々な対策を考えてくれるようになるお店もあるでしょう。
もし相談してもあやふやに濁されてしまったら、そのお店は辞めてしまった方が後の自分のためになります。
身の安全が第一であるとともに、女の子の気持ちに寄り添うことができないお店だからです。

とはいえこのご時世、簡単に新しいお店に移籍することも難しいですよね。
あるスタッフさんはそのように言ったけれど、別のスタッフさんは親身になってくれるかもしれません。
お店全体を巻き込んで、トラブルの際の合言葉やLINEの活用法を決めていってはいかがでしょうか。

今回の事件の場合、「盗撮です」という言葉が『緊急事態』を意味する隠語とされていた説もあります。
できれば普段から使いそうで使わない言葉(「イソジン追加でお願いします」など)にしておいた方が良いでしょう。

あるいは話し合ってみたら『こんな場合は躊躇なく110番通報してよい』と言ってもらえるかもしれません。

【実際にトラブルに遭ってしまったら?】

何かトラブルがあった場合、とにかく相手(この時点でお客様ではないと考えます)を逆上させることのないよう気を付けます。
どんなに理不尽なことを言われても自分の身体が傷つけられなければいいと考えて、穏やかな口調で受け答えしましょう。

お店の人や警察を呼んだことが分かると逆ギレすることもあるので、LINEなどのメッセージ、もしくはトイレや浴室でこっそり電話しましょう。

助けが来るまでは何事もなかったかのようにプレイを続行、または相手の話に耳を傾けて「はい、そうですよね」などと否定せず相づちを打っておきます。
スタッフさんや警察の方が来たら後は任せてしまいましょう。

もしもそんなに悠長に待っていられない、ということでしたら躊躇なく逃げてください。
裸で飛び出してホテルのフロントでSOSを出して構いません。
身の安全が第一です。

ちなみに私はホテルの入室前、帰りに迷わないように後ろを振り返り景色を覚えながら部屋に向かっていました。
緊急の時は焦ってどちらの方向に走ればいいか分からなくなるかもしれません。
ホテルの部屋に入ってからも、万が一の時にスタッフさんが来るまで避難していられるトイレ、浴室等をチェックしておきましょう。

防犯対策全般に言えることですが、とっさの時はなかなか冷静に対処することは難しいものです。
大声を出そうと思っても簡単には出ません。
音のなるブザーを用意したり、指定された連絡先に簡単につながるようにスマホを設定したりしておくのも一つの方法です。
ボタン一つでGPSの位置情報からその場に駆け付けてくれるサービスもあります。

常日頃から「こんな時はこう行動する、誰に何を連絡する」とシミュレーションしておくことが大切です。

【運良く事件に遭っていないだけの私】

殺人事件は顔見知りの犯行がほとんどだとデータに出ています。
しかしそうでない確率がゼロではなく、このような事件が起こってしまいました。
「不運」の一言で片付けてはいけないことですが、私は本当にたまたま生き残っているだけです。

いたずらに怖がらせたいのではありません。
しかし私はお店に所属せず出会い系サイトを使って、金銭的援助を見返りに性行為をしていたこともありました。
M嬢としても派遣型で働いていましたので、縄で縛られている間に何かされてしまったら終わりです。

当時の私は、生きることに執着はなかったものの「客に殺されるのだけは絶対に勘弁」と思っていました。
恐らく他の風俗嬢さんもそうでしょう。
明日災害が起きて死んでしまうのは仕方がないかもしれない、でも風俗嬢として働いている時に命が尽きることは絶対に避けたい…。

これは今回問題になった被害者の実名報道にも通じることかもしれません。
遺された家族にどういう状況で亡くなったのか伝えられる。
これだけでも一般的に風俗嬢は耐え難いことです。
それが大々的に実名で報道されれば全国に知れ渡ってしまうので、親族どころか元同級生や友人、恋人にも連絡が行ってしまうかもしれません。

犯罪被害者の実名報道については今までにも議論されていますが、現状はマスコミ各社に委ねられているのが現状です。

【最後に】

正直に言って、私自身は危険な目に遭った記憶がありません。
しかしストーカー化してもおかしくないお客様もいました。
接客中にプライベートなことを聞かれた場合は、徹底的にあらかじめ作っていた設定を話すようにしています。

それでも仕事帰りに後をつけられてしまったら大変。
家を調べることくらい可能でしょう。
もしその人の頭の中が私のことだけになってしまったら、金に糸目は付けず探偵などを使い、私の全てを調べるかもしれません。

今までそんなことになっていないのは、ただ私の運が良いだけか、色々と気を付けていたからなのか…。
被害者女性の運が悪かったと一言で片付けることはできません。
私はこのような事件が怖くてなるべく派遣型を避けてきたところがありますが、今後また風俗で働きたいと思った時にはもちろんデリヘルも選択肢の一つです。

この世に踏みにじられていい尊厳は絶対にありません。
もっと安心して働けるよう世の中であってほしい。
風営法をはじめとする様々な法律の改正が必要になるでしょう。
今回の事件によってよりそれを痛感しました。

重傷を負った男性の早期回復と被害女性のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
またご家族、知人、関係者の皆様にいち早く日常が訪れることを願っております。

この事件を受けて出勤するのが怖くなった方、金銭的に追い詰められているが出勤できないなど、相談がある方はこちらを頼ってみてください。
風テラス

また、各社からこのような個人向け安心サービスも提供されています。
参考までにご紹介します。

ALSOK「どこでもみまもりセキュリティサービス まもるっく」

セコム「持ち運べるセキュリティ専用端末 ココセコム」

ライタープロフィール

野田 珠輝

野田 珠輝 元風俗嬢

北の孤島に在住する元風俗嬢ライター。 体験入店を含めればほぼすべての業種を経験したといっても過言ではない。 基本的にはソープがメイン。 きちんと在籍したのは、メンズエステやデリヘル、…

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