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元風俗嬢ライターの野田珠輝（たまき）です。
風俗で働いていると金銭感覚がマヒしていくとは言いますが、それだけではありません。
恐らく女性として一番大事なものの一つである「恥じらい」が欠如していくのです。

しかしだいたいの風俗嬢は恥ずかしそうに服を脱ぎますよね。
どのような思考回路で「恥じらい」を持って服を脱いでいるのか、リアル過ぎる話ですが書いてみます。
もしよろしければ、いい意味で騙されて欲しいと思っています。

【恥じらいがなくなるまで約1日】

生まれて初めて風俗入りし、服を脱ぐのに恥ずかしさがなくなるのは初日という女の子は多いでしょう。

なぜそんなにすぐ照れがなくなるのでしょうか。
一言で言ってしまえば「恥ずかしがっている場合じゃない」からです。

初めての風俗の場合は特に、お客様をどうやって接客するかで頭がいっぱいになるのです。

「次はこっちに誘導して、あとでこの道具を使うからあっちに置いて…」

頭の中が大渋滞しています。
例えばファミレスなどのアルバイトでしたら、もし困ったことがあれば先輩が助けてくれます。
しかし風俗は一対一の接客なので、頼れる人がいないのです。

さっき教えてもらったことを忠実にやろうとして、うまくいかなくて落ち込んで…。
そんなことを繰り返していたら、いつの間にか「恥じらい」というものがなくなっています。

初めて会う人の前で裸になる。
ものすごく恥ずかしいことなのですが、それよりも目の前のことに必死なのです。

【慣れというものは恐ろしい…】

このようなことを日々繰り返していると、いつの間にか慣れが出てきます。

「じゃあシャワー行こうか！」となった後、いきなりポンポンと服を脱ぐ女の子に出会った経験はないでしょうか？
慣れるとついうっかりやりがちで、気を付けなければいけない点です。

「裸になるのは恥ずかしくないのか？」と聞かれれば、それが仕事で毎回服を脱いでいるのだから「今さら恥ずかしさもへったくれもない」でしょうか。
しかもこうやって脱ぐことによってお金を稼げていると思えば、意外となんでも出来てしまうもの。

例えばオナニーを見せて欲しいと言われれば「恥ずかしいよぉ」なんて言いながらもやってみせます。
それがオプションでいくらか入るのならなおさらです。

オナニーなんて普通は人に見せませんが、お客様が見たいというのなら見せます。
私はSM風俗にいたこともあったので、オナニーよりももっと恥ずかしいことをさらけ出してきました。

例えばスカトロ系。
「おしっこが出るところをよーく見せて」と言われれば見せます。
浣腸され排泄する様子を観察されたこともあります。

一番びっくりしたのは、排泄物を食べさせて欲しいと言った方でした。
でも私自身に飲食させたり、体にかけたりするわけではないので構いません。

総じて、自分に負担がかからなければオールオッケーです。
（もちろん見せることが辛いという女の子はしてくれないでしょうが、オプションバックとの兼ね合いで妥協できると思ったら〇にしています）

【実は女同士の方が恥ずかしい…】

例えばですが、お客様以外でもその日限りの相手なら私は恥ずかしさがありませんでした。
そんな場合、大体は風俗嬢であることを隠していますのでボロが出ないかヒヤヒヤしています。

他の風俗嬢さんも似たようなものかと思いますが、「素人である演技」をする方が難しいものなのです。
ただ私は恥じらいの演技が上手かったのか、お店を移って新人マークがつくと「ホントに新人さんなんだね」と信じてもらえることが多かったので自信は持てました。

しかし男性相手に演技はできるのに、エステや温泉などで裸になることの方が恥ずかしい。
他の女の子の接客は3Pなどがない限り知ることもなければ、裸を見ることもありません。

接客中はお客様も私しか見ていないのであまり意識することはないですが、女性が相手だと無意識に比べてしまうんですよね。

【自分の前では普通でいいよ、と言うお客様】

時々「僕の前では演技なんてしないで。素でいいよ」というお客様がいらっしゃいます。
親切心もあるのかもしれません。
あるいは自分にだけは本当の姿を見せて欲しい独占欲から来ているかもしれません。

しかし実際に素を見せるとしたらどうなるでしょうか？
「じゃあコース時間いっぱい寝かせてね。私には指一本触れないで。できたら延長してくれたら嬉しいな」
それが本音なんて子も多いです。

プレイをするとしても服をババッと脱ぎ、エロさのかけらもなく洗体。
適当にバスタオルを渡されエッチ開始。
「じゃあとりあえず舐めて。あーそこじゃない！痛いからもっとゆっくり！抜き？手でいいでしょ？」

あぁ、一度でいいからこんな風に接客してみたかったです（笑）

【まとめ】

女の子はお客様の夢を壊すまいと、演技をしています。
それは誰も傷つくことのない優しい嘘。

風俗嬢ではなくても、人間であればいろいろな顔を持っていますよね。
家族に見せる顔、同僚に見せる顔、友達に見せる顔…。

現代ではSNSも普及しており、私自身も「野田珠輝」以外に本名などいくつか名前を持っています。
そのどれもが、嘘偽りなく私本人です。

お客様には「どうせこれも演技だろう、お金を払っているからこんな自分でも受けて入れてくれているに違いない」などと思わずにいて欲しいです。
卑屈になっている方はこちらからすぐに分かります。

「金を払ってるんだから何してもいいだろ！」なんて方より実害は少ないのですが、自尊心の低い方への言葉選びは気を遣い精神的に疲れてしまいます。
女性がエステやマッサージに行くような、デトックスをするような気分で風俗を利用していただければと思います。