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記事タイトル:昔なつかしい「ダイヤルQ2」と風俗の知られざる関係

ライター:清水剛   閲覧数:3659

2018-07-25 23:05:18

風俗愛好家の清水剛です。

少し前まで、ダイヤルQ2というサービスがあったのをご存知でしょうか。

残念ながら、2014年2月28日で終了してしまいましたが、1989年(平成元年)7月10日に開始された画期的なサービスでした。

当初は、いろんな情報サービスが提供されるはずだったのに、途中からアダルト一色になってしまったダイヤルQ2。

この名前の由来は、ダイヤルQ2の電話番号が「0990」で始まるからだと言われています。

つまり、9が2つあるからQ2というわけです。

利用料金は3分数十円から最大で3分300円までありました。

ダイヤルQ2は電話を使ったサービスですが、お金を払って電話をかけると、向こうでは女性が出て応対してくれます。

話の内容は人生相談から始まって、恋愛相談、セックス相談など、しだいにエッチな流れになっていきました。

最初のうちは、電話に出る女の子は普通の子もいました。

ダイヤルQ2業者にすれば、話を長引かせて電話をかける時間を長くすれば儲かるので、そのうちサクラを置いて対応するようになりました。

ダイヤルQ2が広がると、いろんな社会問題が起きてきました。

まず、ダイヤルQ2にハマった青少年がお金を使いすぎて親から苦情が出たり、援助交際目的の利用や未成年者売春・買春の温床にもなっていきました。

このあたりの流れは、のちに登場する出会い系と似ている気がします。

まぁ、利用する機能は変わっても、人間の考えることは変わらないってことでしょうか。

【ダイヤルQ2はアダルトだけではない】

なにかと注目されたダイヤルQ2ですが、最盛期の1991年には約8500もの番組があったそうです。

この中には、災害地域支援のための番組もありました。

どこかで災害があると、指定された番号に電話をかければ、それだけで3分あたり数十円の寄付ができるというものです。

そういった健全で社会に役立つ使われ方もあったのですが、しかしダイヤルQ2といえば、やっぱりアダルト物が圧倒的でした。

ダイヤルQ2の中のツーショットダイヤルは女の子と直接話ができて、うまくいけば会うことも可能だったのです。

もちろん、めったに会えませんけどね(笑)

このツーショットダイヤルの中身はいろいろあって、中には女の子のオナニーの声が聞こえるなんてものもありました。

その頃はまだインターネットも普及してなくて、今みたいにアダルト動画も見られなかった時代ですから、電話の向こうから聞こえてくる女の子の喘ぎ声にドキドキした若者も、今ではいい年をしたお父さんになっているはずです(笑)

【ダイヤルQ2と風俗】

ダイヤルQ2にアダルト業者が目をつけたのと同じように、しばらくすると今度は風俗業者がダイヤルQ2のツーショットダイヤルに目をつけました。

つまり、風俗嬢を使って電話をかけてきた男性と話をさせて、会うように仕向けるわけです。

電話で女の子とアポを取り付けた男性は大喜びで約束の場所に出向きますが、そこに待っているのは風俗嬢というわけです。

もちろん、最初から風俗嬢だとは明かしません。

というより、最後まで明かさないことも多かったようです。

喫茶店などでお金の交渉をして、成立したらホテルに行くというのが、決まった流れでした。

もともと、ダイヤルQ2を利用する女の子の中には、最初から援助交際目的の子もいたので、そういう子と業者が派遣した風俗嬢の見分けはつかなかったと思います。

いずれにせよ、男性にすればダイヤルQ2で会った女の子とエッチできればそれでハッピーなわけですから、この持ちつもたれつの関係(?)は、表面ではわからないように浸透していきました。

このツーショットダイヤルは、ダイヤルQ2とほぼ同じ時期に登場して脚光を浴びたテレクラと融合していくことになります。

【風俗だけが生き残った】

テレクラについてはまた改めてご紹介しますが、テレホンクラブという店舗に男性が出向いて、女の子からかかってくる電話を待つというものです。

テレクラはわざわ店舗に行かないと利用できない不便さがありましたが、ツーショットダイヤルのテレクラでは、自宅にいながら電話を受けることができました。

もちろん、かけてくる女の子の中にはサクラも多かったので、実際に会える確率は低かったものの、それでも利用する人はかなりいたようです。

男ってバカですよねえ。

電話の向こうの女の子はだいたいサクラで、電話代だけ取られるとわかってても必死で電話を待ってるんですからねえ(笑)

この会える確率が低いところに風俗業者が入り込み、風俗嬢を送り込んで会える確率とエッチできる確率を上げてくれたわけですから、よく考えると風俗業者に感謝してもいいのかもしれませんね。

といっても、ツーショットダイヤルの業者が風俗業者の参入を快く思っているはずはありません。

しかし、風俗業者のおかげで会える確率が増えて、ツーショットダイヤルの人気が上がるなら大歓迎です。

こうして、風俗業者はツーショットダイヤルに寄生するように商売をして、ツーショットダイヤルの業者にとってもプラスになるという共存共栄の関係は、インターネットが普及してダイヤルQ2が廃れるまで続きました。

結局ダイヤルQ2はなくなりましたが、風俗は生き残りました。

いやぁ、風俗ってたくましいですよねぇ(笑)

ライタープロフィール

清水剛

清水剛 風俗愛好家

風俗をこよなく愛するフリーライター。 ただし、風俗には「愛」がないと嘆いてもいる。 アダルト記事を中心に執筆活動を展開し、某スポーツ紙の電子版に3年以上にわたってアダルト小説を連載中…

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